顎関節症
顎関節症は最近若い方達を中心に大変多くなっている疾患です。
原因は歯の食いしばりにあるのですが、これはスマホを長時間見ることで目線を固定することにあるのです。
目線を固定するには顎を固定して頭を動かさないようにしなくてはいけませんので、自然と顎に力がかかってしまうのです。
これも自律神経や脳の病気、精神疾患と同様にスマホが大きな原因となっています。
スマホは辞められませんので重大な現代病の一つになっているのです。
顎関節症は片頭痛の原因にもなりますし、歯にも影響をあたえるので日常生活の質をに著しく低下させます。
シッカリ直しておきたい疾患の一つです。

顎関節症の鍼治療
顎関節症は顎関節に無理な力がかかっていますので、顎関節に鍼治療をして関節を緩めてあげれば良いのです。
顎関節の関節円盤が著しくずれている患者さんもいますが根気よく治療を続ければ完治に導くことが出来るのです。


顎関節への鍼治療
首の凝りを取るのも必須
顎関節症の治癒には首の凝りの除去も欠かせません。
特に頭頚部境界線と言って頸と頭の付け根の部分に力が入ってしまいその緊張が顎関節にまで伝わるからです。
頭頚部境界線の外側に位置する「完骨」というツボも顎関節症を治すのに重要なツボとなります。

頭頚部境界線への鍼治療
顎関節周囲の筋肉の痛みについて
顎関節症は周囲の筋肉の痛みを誘発しやすい疾患です。
なかでも頬の筋肉の咬筋の痛みは必ずと言って良いほど訴えてくるのですがここばかり治療しても治りませんので注意が必要です。
またこめかみの部分にあたる側頭筋は片頭痛の定番の筋肉です。
必要に応じてこの二つの筋肉にも鍼治療を加えていきます。

また頸の横の筋肉の胸鎖乳突筋も同時に固くなる筋肉です。
ここの筋肉の付け根は乳様突起と呼ばれる顎関節と密接な関係のある箇所です。
この筋肉を緩めることで顎関節の開きも良くなるのです。


胸鎖乳突筋への鍼治療
場合によっては図のように横向きから治療する場合もあります。
以上のように顎関節を中心に首や側頭部の「コリ」を取ることによって顎関節症を治癒に導いていきます。