腰痛と男性不妊
腰痛持ちの男性は不妊の原因となります。
腰痛がありますと次の原因が考えられます。
1.勃起障害
2.性行為障害
3.精子の質の低下
特に勃起障害と性交渉障害が大きな原因となります。
当院の例でも腰が痛すぎて性行為が出来ても射精まで行かないという患者さんに腰痛治療をしただけで妊娠した例もあるくらいです。
この問題は女性陣には理解しがたいと思いますが同じ男性陣にはいかに腰が重要かは理解していただけるかと思います。
2.陰茎への血流障害
特に骨盤に歪みがありますと、直接陰茎への血流を阻害します。
勃起障害(ED)の原因となります。
陰茎に向かう動脈は総腸骨動脈から別れた内腸骨動脈から起こる内陰部動脈で、陰部神経と共に梨状筋下孔を通って骨盤外に出ますが,すぐに仙棘靭帯を回って小坐骨孔から再び骨盤内に入ります。
骨盤内に入った内陰部動脈は陰茎動脈に分かれて左右で癒合して陰茎に入っていきます。
このルートは骨盤内から一旦骨盤の外に出るのが特徴的で、問題は骨盤に出たところは丁度坐るときに当たる坐骨の部分に当たるのです。
男性が長時間座ってはいけないと言われる由縁がここにあるのです。
男性不妊の方は坐骨が硬くなっていますので骨盤の歪みを正すことによって坐骨周囲を通る陰茎動脈の血流が改善するのです。
いずれの場合も骨盤と腰の調整をすることによって精子の質は向上してくるのです。