無月経の鍼灸治療

無月経とは?

無月経には生理的無月経(初経前、閉経後、妊娠、授乳期)と原発性無月経(18歳を過ぎても初経が来ない)と続発性無月経(月経停止三カ月以上)の三種類があるが、通常は殆どが続発性無月経である。



病 態


1.視床下部性

・視床下部機能障害(心因性も含む)
・神経性やせ症

2.下垂体性

・高プロラクチン血症
シーハン症候群(注1)

3.卵巣性

・早発卵巣不全

4.子宮性

・アッシャーマン症候群
・子宮内膜炎

5.その他(PCOS)


(注1)
この病態は、 虚血性下垂体壊死が原因で起こり、一般に致命的な量の血液の損失( 子宮出血 )または動脈圧の大幅な低下( 低血圧 )に続発します。
これらの事象から生じる血液供給の減少および酸素の欠乏は下垂体(脳の基部に位置する小さな腺)を損傷する可能性があり、それはもはや十分なホルモンを産生することができない。
シーハン症候群では、 下垂体 機能 不全 ( 下垂体機能低下症 )の状態がこのようにして作り出される。

 


鍼治療の無月経にたいする対するアプローチ

無月経に対する鍼灸治療の適応は視床下部の機能障害がメインとなります。

当院の患者さんでも多く見られる症状ですが、自律神経の鍼治療を施すことで高い効果が見られます。

自律神経失調症の鍼治療はこちらから