筋肉に溜まる老廃物の正体


筋肉の「凝り」の原因である老廃物とは具体的に肝臓や腎臓を通って無毒化されて体外に出される尿の元の事なのです。
本来は尿として体外に排出させなくてはならない老廃物が様々な原因によって代謝の過程で筋肉中に溜まって硬くなってしまうのです。

硬くなった筋肉は周囲の血管を圧迫して血流を悪くしたり、神経を締め付けて痛みや痺れを発生させるのです。

それでは「凝り」の原因である筋肉中に溜まる老廃物とは具体的には何でしょうか?

主な物質は以下の通りです。

最終的には肝臓で無毒化されて腎臓から体外に排出されますが筋肉中に発生する老廃物は主に以下の5つだと考えられます。

1.アンモニア
2.クレアチニン
3.プリン体
4.水素イオン
5.乳酸


1.アンモニア(NH3)


体内で有害なアンモニアが生成される主な理由は、一言で言うと「たんぱく質(アミノ酸)の分解」です。

私たちの体はエネルギーを得たり、新しい組織を作ったりするためにたんぱく質を利用します。

その過程でどうしても「ゴミ」としてアンモニアが発生してしまいます


2. クレアチニン


クレアチニンは筋肉中に蓄えられているクレアチンリン酸の代謝産物です。

ATPが消費されるとクレアチンリン酸のリン酸部分がクレアチンキナーゼという酵素でADPに付加されます。

その結果ATPが産生されます。

リン酸を失ったクレアチンリン酸はクレアチンになりますが、またリン酸を加えてクレアチンリン酸に戻るというサイクルを繰り返します。

しかし最終的にはクレアチニンという物質に変化して尿として排出されるのです。



3.プリン体


尿の成分である尿酸の元になるのがプリン体という物質です。

プリン体は細胞の核(DNAなど)や、エネルギーの通貨であるATPの構成成分です。

体内の細胞から古くなった細胞が壊れるとき、中の核酸が分解されてプリン体が生じます(全体の約70〜80%)。

ATPの代謝産物からもプリン体が生成されます・



4.水素イオン

 

水素イオンが発生する最大の理由は、一言でいうと「細胞がエネルギー(ATP)を取り出して使ったから」です。

私たちの体は、食べたもの(糖や脂肪)を燃やして「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギーの塊を作りますが、このATPを分解して「動くためのエネルギー」に変える瞬間に、副産物として水素イオンが放出されます。

この水素イオンが体を酸性に傾けます。



5.乳 酸

 

昔は「乳酸そのものが筋肉を疲れさせる悪者だ」と考えられていました。

しかし、現在のスポーツ科学では見方が変わっています。

実は、乳酸は脳や心臓のエネルギー源として再利用される「善玉」の側面があります。

しかし乳酸が多くなったり肝臓やミトコンドリアでの再利用が間に合わなくなると筋肉中に溜まってしまい、凝りの原因になると考えています。



以上の五つが筋肉中に溜まる老廃物の正体で、これらが筋肉の「凝り」を発生させる原因となっています。