
生理痛の原因とは?
生理痛は便秘と同じ現象です!
女性にとっては月に一回の生理の期間だけでも憂鬱な時間なのに更に痛みまで伴っては堪ったものではないでしょうか。
無駄な時間を過ごすばかりか、仕事や生活面でも多大なマイナスの影響も出てきてしまいます。
西洋医学では生理痛に対しては痛み止めなどの対症療法しか手立てはなく、根本的な治療法がありません。
何故ならの生理痛は経血が体外に排出されにくいために起こるもので病気ではないからです。
いわゆる便秘と同じ現象と思って下さい。
便秘を経験したことがある人は分かるかと思いますが、すごく下腹部が痛くなりますよね?これは便を体外に排出しようとして直腸が過度に収縮して痛みを引きおこしているのです。
そしてうまく便が出れば腹痛は解消したと思います。
生理痛の場合は「子宮の位置異常」が原因で子宮内膜がうまく排出されないので、子宮が子宮内膜を排出させようと過度な収縮をして痛みを発生させるのです。
しかし便秘と大きく違う事は子宮内膜は体外に排出されないと卵管を通って腹腔の中に逆流してしまうのです。
お腹に子宮内膜が溜まった状態を「汚血」と言います。
この汚血が周囲の臓器(直腸や膀胱)を癒着させる原因となります。
この癒着も痛みの原因となりますのでダブルで痛みを増強させる結果となるのです。
結果、生理痛の原因は「子宮の位置異常」と「汚血による癒着」なのです。

子宮の位置異常が生理の排出を妨げる!
生理痛は便秘の現象と同じと言いました。
便秘は直腸の問題というよりかは便の性状の問題で体外に出にくいのですが、生理痛の場合は子宮の位置異常が原因で起こります。
みなさんは子宮が骨盤内で動くことをご存じでしょうか?
子宮は膣から始まってイソギンチャクのようにユラユラ動く構造をしています。
それでは困るので周囲の骨盤から靭帯というロープで固定されているのです。
ですから骨盤の歪みがあると子宮と骨盤は繋がっていますので一緒に動いてしまうのです。
有名なのが「子宮後屈」といって、子宮が後ろ側に立ち上がってしまう状態なのですが、その他に「子宮過前屈(子宮下垂)」といった状態もあります。
後屈でも過前屈(下垂)でも子宮が正常な位置に収まっていませんと生理の経血がうまく体外に排出出来ないので子宮が過度に収縮してしまい、生理痛を引き起こすのです。
子宮の位置異常についての詳細は以下のリンクからご覧になってください。

汚血について
子宮の位置異常が原因で生理の内膜が逆流してしまい卵管を通って腹腔内に排出されてしまう現象を「汚血」と言います。
問題なのはこの「汚血」が腹腔内臓器(膀胱、腸)を癒着させてしまい、痛みを発生させることなのです。
「汚血」は鍼治療をすることによって早くて次の生理のときに排出されます。
汚いドロドロしたような、レバーのような経血がでれば成功です。
汚血についても詳細に別途ホームページに記載してありますので参照してください。

生理痛発生の簡単な流れ
1 姿勢が悪いことで骨盤がゆがむ

2 子宮は骨盤と靭帯で繋がっているため骨盤が歪むことによって子宮の位置がずれる。

3 子宮の位置がずれると子宮頚管が塞がってしまい、子宮内膜が排出されにくくなる。

4 子宮内膜が排出されないので子宮が過度に収縮して内膜を排出しようとする。

5 子宮筋の過度の収縮によって痛みが発生し、更に内膜は圧の低い卵管の方に押し出され、卵管采から腹腔に排出される。

6 腹腔に排出された内膜は汚血となって周囲の臓器や腹膜と癒着を起こし、更なる痛みを発生させる。

7 子宮筋の過度の収縮とそれに伴う汚血の腹腔内での汚血の癒着で痛みの連鎖が起こってしまいます。
生理痛の鍼
生理痛を改善するためには子宮の位置異常の原因となる骨盤の歪みを正すこととお腹に溜まった「汚血」を排出することなのです。
① 骨盤の歪みの解消
詳細は子宮の位置異常のホームページを参照して頂きたいです。
骨盤の歪みは各人違うために診察してから決めていきますが、ここでは主な原因となる仙骨の後方変異について簡単に説明いたします。
下図が仙骨です。

そして左右の股関節とのつなぎ目が仙腸関節と呼ばれる関節です。
この仙骨が後方にずれますと子宮と仙骨を繋いでいる子宮ー仙骨靭帯が子宮を後方に引っ張ってしまいます。所謂子宮後屈の状態になるのです。子宮後屈になりますと子宮頚管が詰まってしまい、生理の経血が体外に排出されにくくなってしまい痛みが発生するのです。
下図が実際に仙骨が後方にずれた図です。
所謂へっぴり腰の状態になってしまい、腰全体にも力が入らなくなるのです。

この仙骨を前方(お腹側)の正常な位置に戻すことによって子宮が正常な位置に戻るので子宮頚管も開いて生理の経血がスムーズに排出されるのです。
仙腸関節への鍼治療

整体で仙骨を正常な位置へとはめ込みます

② 汚血解消の鍼
生理痛が激しい人は生理の経血が体外に排出されずに腹腔の中に溜まってしまう現象がおきます。
下図のように卵管を通って子宮内膜が腹腔に排出されますので、生理中のお腹の中には子宮内膜を含んだ血液が溜まってしまうのです。
それで、お腹、または腰が痛い、あるいはだるくなるのです。
子宮内と違って、お腹の中の血は逃げ場がありませんから、古くなるとドロドロになって骨盤内の臓器どうしを癒着させます。
この生理で逆流した血液が腹腔内で留まっている状態が汚血なのです。

この汚血は内膜症やガン、不妊の原因となるために早急に排出しなくてはなりません。
骨盤への鍼治療と下腹部への鍼治療で早ければ次の生理のときに体調の経血が体外に排出されるのです。
「汚血」は下腹部に溜まりますので下図のような卵巣子宮周辺の鍼治療を施すことになります。

