姿勢の重要性
人間は重たい頭をてっぺんに載せて生命活動を行うことによって脳の進化が飛躍的に伸びてきたことは周知の事実です。
脳から派生した中枢神経が脊椎の中を通り、各脊椎から対応した神経が各組織につながって、身体に命令を与えていきます。
またそのことによって脆弱な脊椎一本で身体を支えることになったので、少しでも姿勢が悪かったりしますと脊椎が歪む事になり、周囲の筋肉に多大な負荷を与えてしまうようになったのです。
肩こりや腰痛等の運動器系疾患のみならず、心臓や肺などの呼吸器疾患、胃腸などの消化器疾患、生殖器などの様々な内臓疾患にも影響を与えるようになってきてしまいました。
この事はアメリカのカイロプラクティックや日本の整体などでも訴えられて、治療も日々進化してきました。
下図は背骨の歪みと関連のある疾患群です。
しかし現代人はパソコンやスマホの普及の影響で一昔前の骨盤脊椎の歪みとはまた違った様相を呈するようになってきたのです。
一昔前は背骨骨盤の歪みは下図のような横ずれのパターンが多かったのですが、最近の若い方は背骨の重要性を知っているので、例えば足を組んで座らないとか、まっすぐに座るとか気を付けています。
現代人の多く見られる歪みとは横ずれではなく、前後ずれです。
脊椎の前後のずれがどうして起きるかと言いますと、現代人はパソコンやスマホのし過ぎで、下図のような座り方になっているのです。
身に覚えがある方が多いのではないでしょうか?
このときに実際の背骨ではどういう現象が起きているかと言いますと下図のようにまず仙骨が後方に変異します。
仙骨は背骨の土台ですからそれに引っ張られるように脊椎全体が逆方向に歪みます。
首は正常な位置ですと前弯しているのですが、後湾してしまいますので所謂ストレートネック状態になるのです。
腰は前弯なのですが後湾になるので改善が難しいのです!
ポイントは全て仙腸関節にあり!!
仙骨とは背骨の土台となる骨の事です。
背骨は身体の柱なので土台である仙骨が歪むと背骨も歪み事になります。
この仙骨の位置を固定している重要な役目を果しているのが骨盤とのつなぎ目である仙腸関節なのです
この仙腸関節を緩めて正常な位置に戻すことこそが全てと言っても過言ではないのです。
現代は西洋医学で手を焼いている様々な疾患が多いのですが、その殆どが骨盤脊椎の歪みによる血流障害と言って過言ではないのです。