アキュレの鍼
アキュレの鍼は筋肉中に溜まってしまった老廃物を鍼の刺激で血液リンパの流れに戻します。
最終的に尿として体外に排出させることによって様々な症状を改善していきます。
問題はどの鍼を使って、どれくらいの刺激で治療するのか?
治療の極意はこの一点に尽きると言って過言ではありません。
そのため、様々な角度から患者さんを観察していく必要があるのです。
まずは問診から
大まかな痛みの原因をハッキリとさせます。
この最初の鑑別を間違えると治癒に繋がりませんので注意深く患者さんからの情報を聞き出します。
筋組織の痛みは次の三つに分けられます。
1.筋組織のコリか?
2.筋組織の損傷(肉離れ)なのか?
3.内臓からくる痛みではないか?
これら三つの鑑別から入ります。
最近の患者さんはまず病院での精査をしてくる患者さんが多いので内臓からくる痛みの患者さんは減りましたがまだまだ注意が必要なのです。
筋組織のコリの場合
良くなったり悪くなったりを繰り返す。
重だるいような痛み、詰まった感じがするなどです。
筋組織の損傷の場合
急に痛みが来たり、筋組織がビキっとか、バキッとか音がした。
痛みの度合いが強いなどです。
内臓からの痛みの場合
夜間寝ているときに特に痛む。
楽な姿勢があまりない。
痛みが発生してからの期間が短い
問診でこれらの鑑別をある程度致します。
次に触診です。
次に触診で筋組織の病変の判別を行います。
筋組織のコリの場合
気持ちいい痛み
筋組織の損傷の場合
避けたいような痛み、嫌な痛み
内臓からの痛み
上記の両方が表れます。
触った感じが腫れぼったくて固くない。
この最初の問診から触診までの決定を間違えると患者さんに不利益な結果を招きますので熟練した技術が必要となるのです。
鍼の刺激量の選定
問診と触診である程度筋組織の病変の検討がつきましたら次は鍼の刺激量の選定です。
これが一番難しいポイントなのです。
患者さんの鍼に対する不安は痛みに対する不安ではないでしょうか?
この不安は何を意味するのかと言いますと、一口で言えば患者さん自身の痛みの感覚を他人にコントロールされるからです。
自身の痛みを他人にコントロールされるほど怖いものはないのではないでしょうか?
鍼の刺激量が少なくても多くても治りません、アキュレの鍼は刺激量も患者さんに聞きながら、それぞれの患者さんに合わせた刺激量を決めていきますので安心しながら治療を受けることが出来るのです。
鍼治療の刺激量を決めるためには、鍼の太さ、長さ、刺激の強さ、治療時間の四つの要素があります。
これを患者自身に決定してもらうのがアキュレの鍼の最大の特徴なのです。
西洋医学では血液検査やレントゲンなどの検査がありますのでどのように治療をしたら良いのか?また客観的にも効果が出ているのか?というのがハッキリわかるのです。
しかし鍼灸治療には西洋医学のような客観的な検査方法や治療方法が存在しません。
今までの鍼灸治療は脈診、舌診、触診などで術者の主観で決めていたのですが、痛みや痺れの感覚は患者さん自身が感じるもので術者には分かりませんし、何より治療が効いているのか?治っているのか?は、患者さん自身の主観で私たちには正確には分からないのです。
アキュレの鍼は西洋医学と同じく客観的に治療を決定することが出来、治療効果が分かるのです。
ここで最大のポイントはつまり「患者さんに鍼の刺激を決定してもらい、治療効果も患者さんに決定してもらう」という事です。
鍼治療は健康な人ほど痛く感じるのです。
健康な人ほど鍼は痛く感じ、悪くなると気持ちよく感じます。
更に最終段階では鍼の痛みを感じなくなります。
これが鍼治療の絶対的な基本となります。
皮膚を突破するときにはちくっとしますがそんなに痛くはないです。
逆に皮膚を突破するときに少しも痛く感じないのは皮膚感覚さえもマヒしている可能性がありますので重症かもしれません。
問題は鍼が刺さった後の感覚なのです。
効いている鍼の場合は刺さっている感覚があるのです。
ジーンとか、ズーンとか、チクチクとか、とにかく刺さっている感覚があり、効いているなあと思うのです。
鍼を刺されたら当たり前じゃあないの? なんて思うかもしれませんが、実は刺された感覚は各々違っているのです。
この鍼を刺した後の感覚があるのか?ないのか?で鍼の種類を決めていきます。
鍼の種類が決まったら次は深さの選定です。
鍼の太さが決まりましたら次は深さの選定です。
基本的には筋組織のコリにまで刺すのが基本ですが、深い位置にあった場合は注意が必要なのです。
アキュレの鍼は最初は5ミリくらいの深さから始めて、患者さんに逐一効果を聞きながらゆっくりと刺入していきますのでご安心ください。
間違っても患者さんが痛いと言っているのに無視して刺していくことはないのです!!
鍼の刺激の強さも患者さんに決めてもらいます。
鍼の太さ、深さが決定いたしましたら次は刺激の強さです。
鍼が刺さった時点で十分に効いている感覚があれば良いのですがこの時点でまだ大丈夫となれば電気治療を加えます。
鍼先に電極を付けて体内にパルスを流すのですが、このときの電圧量も患者さん自身にコントロールしてもらうのです。
これは細い鍼先に電気を流しますので、少しボリュームを上げただけで痛く感じてしまったり、少し下げただけで全く感じなくなるのです。
患者さん本人に電圧のコントロールをしてもらうのが一番効果が上がるのです。
最後に治療時間の選定です。
最後に治療時間の選定ですが、これも患者さんに決めてもらいます。
簡単に言えば止めたい時が止め時なのです。
治療時間は重症な患者さんほど長くやっていたいと思うのですが、徐々に良くなってくると時間が長く感じ、早く止めたいと思うのです。
大体30分以内で止めたいと思う治療が鍼の刺激量が適度だと思います。
しかし、なかには重症な患者さんもいまして、太い鍼で深く刺してもパルスを60分くらいやっても平気な人もいます。
次回の治療時に効果を判定して次の治療につなげる
一番重要なのが治療効果の判定です。
次回来院時に治療後の体調の変化を聞きます。
ここで効いていないようなら鍼を太くしたり、深くしたり、パルスの時間を長くしたりと刺激量の増加を検討します。
はりかえしがあったり、治療直後に痛みが増加するような事があれば逆に刺激量の減少を考えるのです。
つまり一回一回患者さんに治療効果を判定してもらい、鍼の刺激量を変えていくのです。
なかなか疾患が治らないという患者さんは同じ治療を繰り返している可能性が高いのです。
アキュレの鍼は理に適った鍼灸治療なのです。
このようにアキュレの鍼は科学的な理論に基づいて鍼治療を行い、その最大の特徴は治療の効果を患者さんに全て聞きながら決めていくという事です。
理屈に適った治療を行い、治療効果を患者さんに判定して頂くという客観的な治療を行わないと患者さんの病の原因がハッキリと掴めないどころか、当たるも八卦当たらぬも八卦的な治療を繰り返してしまいます。
それでは鍼灸治療の進歩がないのです。
鍼灸治療はその長い歴史の中で育まれた伝統治療ではありますが、そろそろキチンとした科学の目入れて、だれが治療しても一定の効果を出すような治療方法に変えていく時期ではないでしょうか?
アキュレ鍼灸院ではこれからも難病で苦しむ患者さんの為に精進し続けていきます!!