コリをほぐせば症状は改善する

何故痛みが治らないのか?

病院などに行って、レントゲンやMRIなどの画像検査をしたり、血液検査などをしても異常なしと言われたり、たとえ診断されてもいっこうに改善しないと訴える患者さんが多くいます。

こういう患者さんは一時的に痛み止めを服用したり、電気治療などで痛みを緩和したりして、長期間ダラダラと治らずに苦しみ続けます。

それどころか、薬の長期服用により副作用にも悩まされることにもなるのです。。


何故西洋医学的には異常がなくても痛みが表れるのかと言いますと、その原因が筋肉のコリだからなのです。

固くなってしまった筋肉が血管や神経を物理的に圧迫してしまい痛みを引き起こすのです。


筋肉が ”こる” とは? 全ては血液の流れが悪いのです。

れでは肩こりなどに代表される「こり」の正体は何でしょうか?
コリとは筋肉中に老廃物が溜まって固くなってしまった状態の事を言います。

では本来柔らかい組織の筋肉が何故固くなるのでしょうか?

筋組織のコリ現象は人体の生命活動に深くかかわる問題ですので、まずは人間の代謝について理解する必要があるのです。

人は何故病気になるのか?
それを一言で言い表しますと血流が悪いから病気は起こるのです。

生物は酸素を肺から吸収し、栄養を食べ物から吸収します。 

吸収された酸素と栄養分は血液を通して各細胞に送り、各細胞は送られてきた酸素と栄養分で生命活動を行います。

生命活動を行った細胞は生命活動の結果出た老廃物を排出します。 

二酸化炭素は吐く息から排出され、その他の老廃物はリンパの流れに乗って腎臓に行き、尿となって排出されます。

これを代謝と言います。

この代謝がスムーズに滞りなく行われていれば理論的には病気にはなりません。

問題なのは生命活動を行った後に排出される老廃物がスムーズに体外に排出されないことです

身体に溜まった老廃物を体外に排出させることこそが病気にならない体つくりの第一歩なのです。

ここでいう老廃物とは代謝の過程で出されるゴミみたいなもので、尿酸、乳酸、クレアチン酸などが代表例です。

言ってみれば尿と同じ成分です。

老廃物がうまく流れないと筋肉中に溜まってしまい、硬くなってしまうのです。

この筋肉に老廃物が溜まって固くなる現象を東洋医学ではコリと表現しているのです。

老廃物が肩に溜まれば肩こりになり、腰に溜まれば腰痛になります。 下腹部に溜まれば不妊になり、顔に溜まれば老け顔になるのです。


東洋医学で言うところのツボ(経穴)とは筋肉が凝りやすい箇所の事で、老廃物が溜まりやすい箇所の事を言うのです。

この筋肉が凝っているツボを刺激して、老廃物を上手に血液リンパ系の流れに乗せて腎臓まで流してしまい、尿となって体外に排出させてしまえば、筋肉は正常な状態に戻り、血流は改善し、痛みや痺れなどの辛さから解放されるのです。


西洋医学では筋肉の病変が原因とは思わない。

筋肉のコリは血流障害を起こして痛みや痺れを引き起こすのですが、細胞の変化は起きていませんので西洋医学では病気とは見なしません。

逆を言いますと細胞の変化が起こってしまえば西洋医学の範疇の病気やケガとなりますので東洋医学の範疇ではありません。

ですから 西洋医学では検査で特に体に器質的な異常がない患者さんには痛み止めや症状が和らぐ薬を処方したり湿布を出したりと対症療法的な治療をするのです。

これでは一時的には痛みは楽になりますが最終的に治癒には結びつきません。
西洋医学の検査で異常なし、もしくは検査で病名をつけられても症状が改善しないのは全て筋肉のコリなのです。


コリにも重症度がある

コリにも重症度があるのです。

コリとは筋肉中に溜まった老廃物の事なので、溜まった老廃物がどれくらい多いのか、また溜まっている位置がどれくらい深いのかで重症度が決まります。

つまり、重症な人ほど、老廃物が多く溜まり、かつ身体の深い位置に存在するのです。

軽症者ほど老廃物は体表に存在しますのでマッサージや整体などの手技、または整骨院の電気治療でも治ることになります。

重症者は深い位置にコリが大量に存在しますので鍼治療で筋肉中に直接刺激を加えないと老廃物がリンパに乗って流れてくれません。

ここで重要なのが老廃物の量と深さによって鍼の太さ、長さを変えていかなければならないのです。
アキュレではほぼ日本一の鍼の種類を打てますのでどんな患者さんにも対応できるのです。

コリが引き起こす様々な症状

老廃物が溜まってしまいますと筋肉は固くなってしまい、周辺の血管や神経を圧迫してしまい、様々な症状を引き起こします。

神経を圧迫すれば痛みや痺れとなって感じます。 血管を圧迫すれば各組織に栄養分が行かなくなり、機能障害を引き起こします。

この現象が痛みや痺れなどの不調があっても西洋医学で異常なしと判断されてしまう原因なのです。
典型的な例が以下です。

・ 頭痛
・ 自律神経失調症
・ 不妊
・ 顔のたるみ

コリのよって血流障害を引き起こし、様々な症状が出ますが、この状態はまだ西洋医学の病気の範疇ではないのです。
ですから西洋医学では対応できないのです。
しかしこの状態が長く続きますといずれ癌、膿、胃潰瘍などの細胞自体の変化に繋がり病気になってしまうのです。

ここで血液の流れを改善し、筋肉中に溜まった老廃物を速やかに体外に排出し、元の柔らかい筋肉に戻すと様々な不調から解放され、病気の予防にも繋がるのです。


筋肉の病変には三種類ある!!

筋組織のコリとは別に筋肉の症状としてはあと2種類あります。

一つ目は筋肉の怪我です

捻挫、肉離れ、靭帯損傷などです。

患者さんは自分の症状の原因が分からないで来院されますので皆さん一応に筋肉をほぐせば治ると思っているのですが、なかには靭帯が損傷していたり、肉離れをしている人もいるのです。

これらは激しい運動や、ぶつかったりしないとならないと思っている方が非常に多いのですがそんな事はありません。
日常の生活の何てことない動作の中から起こりますので要注意です。

首の寝違えやぎっくり腰などのように急激に痛みが発生した場合がこの症例です。
この場合は指圧整体は厳禁です。鍼灸治療が効果を発揮します。


二つ目は内臓疾患からくる筋肉の痛みです

特にガンなどからくる腰痛や背部痛があります。 最近では減りましたが以前では病院の検査にも行かないで当院に来る患者さんもいましたので非常に注意していました。この場合は進行性の疾患ですので鍼灸治療が効かないばかりか、症状が悪化していきます。
夜間に痛くなる夜間痛があるのも特徴です。

内臓疾患が重篤な場合は病院の治療と並行ると効果が大きいです。

実は筋組織のコリと上記の二つの病態の区別をつけないととんでもないことになるのです。