5-4 治療する場所ツボが合っていても刺激量が足りているのか?

これは治療する場所がたとえ合っていても、治療の刺激が足りないという問題です。
前述した治療家の腕には雲泥の差がある事に大きく関係する原因です。

ツボ(経穴)は重症な人ほど深く入り、硬くなり、老廃物の量が多くなるのです。

指圧マッサージ整体などでどんなに強く揉んだり、整骨院で強い電気治療をしても、その刺激は人体内部にまでは届きません。
せいぜい数センチ下くらいでしょうか。

これでは何十回何百回治療しても治療の刺激が患部にまで届きませんので治癒して行かないのです。

それに比べて鍼治療は1センチから15センチくらいまでの深い位置にまで刺激が到達しますので深層の組織にコリがあっても刺激が届くのです。

更に筋の硬さの問題もあるのです。

筋肉に老廃物が溜まりますと固くなって行きます。

この固くなった筋肉を柔らかくするのですが、この固さも比較的柔らかくてゴムのような固さから、カチンコチンになって骨のような硬さにまでなるものもあるのです。

マッサージや指圧などの手技などでは比較的柔らかいコリにしか対応出来ません。
それに比べて鍼治療は細い鍼から太い鍼までありますので、刺激量としましたら無限にあります。

アキュレ鍼灸では鍼の太さが0、2ミリから一ミリまでの太さの鍼を取り揃えています。
一ミリの鍼はほとんど釘に近い太さになりますが、これくらいの太い鍼でないと対応出来ない患者さんも居るのです。

このように重症な人ほど治療する箇所(ツボ)が合っていても刺激量が絶対的に足りなくて治らないことが多いのです。


2020年08月28日