自律神経の乱れ

自律神経が乱れても不妊症の原因となります。
自律神経の乱れのよる不妊の原因には以下の事が考えられます。

・生理不順
・性欲が湧かない
・勃起不全
・多嚢胞性卵胞症候群(PCOSS)
・無月経
・無排卵周期症
・早発卵巣不全(早発閉経)

これらの症状は自律神経の乱れを調整することによって改善が見込まれます。

自律神経とは?

自律神経とは体の意思で動く器官以外の内臓全てをコントロールする神経です。
その中枢は視床下部というところにあります。

不妊に特化して言えば視床下部ー下垂体が妊娠から出産に至るまでのホルモンバランスをコントロールしています。

不妊の患者さんは視床下部ー下垂体系がうまく機能しなくなり、FSHとLHの分泌がうまくコントロール出来ず、卵胞からエストロゲン、プロゲステロンの分泌異常を引き起こすのです。

この視床下部は自律神経のコントロールタワーであり、なおかつ非常に繊細な部分でもあるので、少しでも疲労してしまうとすぐに自律神経系が乱れてしまい、自律神経失調症を引き起こすのです。

不妊はある意味自律神経失調症の症状の一つと言えるのではないでしょうか?


脳と女性ホルモンの関係は?


それではまず、視床下部ー下垂体ー卵胞のホルモンの関係を下図を参照にしながら簡単に説明致します。

まず最初に大脳視床下部から 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が放出され、これが脳下垂体の卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の放出に影響を与えます。

そしてFSHとLHの影響を受けた卵胞から卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体から黄体ホルモン(プロゲステロン)を放出させるので3段階の仕組みになっています。

妊娠はこの絶妙なホルモンの放出のバランスによって成り立つものなのです。

さきほども申し上げた通り、一番高位の視床下部は非常に繊細な場所なので少しでも視床下部が機能障害を起こしますと下位のホルモン全てに影響してしまいます。

その結果様々な女性の病気を発生させてしまうのです。



自律神経が乱れる三つの原因

自律神経が乱れる原因は以下の三つです。

①首肩こり
②電磁波
③ストレス

① 首肩こり


脳は莫大な酸素を消費しています。

自律神経の乱れの原因は脳への血流障害です。

脳は体全体の5%の体積を占めるに過ぎませんが、酸素の消費量は全身の25%を消費するのです。

脳は常にこれだけの酸素を必要としますのでいつでも奇麗な血液で満たされていないと正常に働かなくなるのです。

実はこれこそが自律神経失調症の正体であり、MRIなどの検査を駆使して精査しても異常なしと判断されてしまうのに様々な症状を引き起こす原因となるのです。



この脳への血流障害の原因はズバリ首のコリです

現代人はパソコンやスマホの普及で目線を下に向けて肩や首を下に向けている時間が長くなり、肩首周囲の筋肉が固くなってしまっているのです。

特に頭部と首の境目にコリが溜まってしまい、脳への血流を阻害しているのです。

この首のコリを素早く解消することが脳への血流を改善し、脳の疲労を回復させるのです。



② 電磁波からくる脳疲労


これはパソコン、スマホに不随してくる問題なのですが、Wifiの普及により、無線でインターネットが出来るようになり大変便利になりました。


しかし有線ではないので電磁波があちらこちらで飛び交うようになったのです。

加えて仕事でもパソコン、帰ってから寝るまでスマホ、タブレットを見る人が多いので電磁波により脳が帯電してしまうのです。

帯電した脳は熱も帯びるので寝ても脳が休まらずに疲労感が残るのです

これが現代人を悩ます慢性疲労の正体でもあるのです。



③ ストレスからくる脳疲労


精神的なストレスがかかると大脳視床下部がダイレクトに影響を受けますので脳疲労を起こします。

現代人は様々なストレスにさらされています。

仕事のストレス、人間関係のストレス、将来の不安によるストレス、などは以前に比べて格段に大きくなっているのです。

加えて不妊の女性は子供がなかなか生まれないストレス。

このような様々なストレスが脳疲労を起こしているのです。


少し話が違うのですが、 赤ちゃんをあきらめたら授かった話は良く聞きます。

これは赤ちゃんが欲しいと強く望む気持ちが却って執着となって、大脳の視床下部にストレスをかけるものと思われます。

諦めた途端にストレスが無くなり、自律神経が正常に働くようになり、女性ホルモンが一気に流れ出したのでしょう。


鍼灸治療では首肩のコリをほぐして脳への血流を改善することで自律神経を正常化させます。
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