・筋肉に溜まる老廃物の正体




硬くなる(凝る)原因

「筋肉が硬くなる」というのは、単なる凝りだけでなく、実はアミノ酸代謝、エネルギー不足、そして神経系が複雑に絡み合った現象です。
代謝の視点から、なぜ筋肉がガチガチに硬くなってしまうのか、その主な原因を4つに整理して解説します。

1. ATP(エネルギー)不足による「リセット不可」状態
意外かもしれませんが、筋肉は「緩むとき」に最もエネルギー(ATP)を消費します。

仕組み: 筋肉が収縮するのは電気信号によるものですが、縮んだ筋肉を元のリラックス状態に戻すには、カルシウムイオンを回収するためのエネルギーが必要です。

原因: 激しい運動や血行不良でATPが枯渇すると、筋肉は「緩むためのエネルギー」を失い、縮んだままロックされてしまいます。これが、いわゆる「筋肉が張っている」状態の正体の一つです。


2. 老廃物(水素イオン・アンモニア・クレアチン)の蓄積

酸性への傾き: 激しい運動で水素イオンが溜まり、組織が酸性に傾くと、酵素の働きが
鈍くなり代謝がスムーズに回らなくなります。
水素イオンの発生についての詳細はこちらから

アンモニアの影響: 筋肉内で処理しきれないアンモニアが増えると、神経伝達に影響を与え、筋肉の不自然な緊張(こわばり)を招きます。

かつては乳酸が筋肉の凝りに影響があると指摘されていましたが今は違っています。
現在のバイオロジー(生物学)では「エネルギーの再利用効率を高める優れた燃料」
として再評価されています。
しかしながらあまりにも乳酸が多いと肝臓で処理が間に合わない場合などは筋肉に溜まってしまい、筋肉を硬直する可能性があります。
乳酸についての詳細はこちらから






3. ミネラルバランスの乱れ(電解質異常)
アミノ酸代謝を助けるはずのミネラルが不足すると、筋肉のスイッチが故障します。

マグネシウム不足: マグネシウムは「天然の筋肉弛緩剤」と呼ばれ、筋肉を緩めるのに不可欠です。これが不足すると、カルシウムが過剰に反応して筋肉が収縮し続け、硬くなります。

カルシウム・カリウム: これらのバランスが崩れると、神経の過剰興奮が起こり、足がつったり(こむら返り)、常に力が入った状態になります。

4. 水分不足と筋膜の癒着
筋肉を包む「筋膜」は、主にコラーゲン(タンパク質)と水分でできています。
ドロドロ化: 水分が不足すると、筋膜の滑りが悪くなり、筋肉同士が癒着したようになります。これがスムーズな動きを邪魔し、全体的な「硬さ」として感じられます。

5.自律神経の乱れ
現代人は自律神経が乱れています。
自律神経が乱れると交感神経が優位になってしまい、筋肉の緊張を招きます。
簡単に言いますと肩に余計な力が入ってしまうという事なのです。
さらに交感神経優位になると血管も縮んでしまい、血流が悪くなるので老廃物の除去が出来なくなります。

自律神経の乱れは脳疲労が原因なのです。

脳疲労の原因は三つあります。

1.脳への血流不足(酸素供給不足)
2.スマホやパソコンなどの電磁波
3.社会的なストレス

一つずつ解説していきます
1.脳への血流不足

私たちの身体の中で、脳はもっとも「大食い」な臓器のひとつです。
体重のわずか 2% ほどの重さ(約1.2〜1.4kg)しかありませんが、エネルギー消費量は凄ま
じいものがあります。
1. 脳の酸素消費量
脳は蓄え(貯蔵)が効かない臓器であるため、常に大量の酸素を消費し続けています。
全身に対する割合: 全身の酸素消費量の約 20%


具体的な数値: 脳組織 100g あたり、1分間に約 3.3mL の酸素を消費します。
脳全体では、1分間に約 45〜50mL に相当します。
脳はブドウ糖を酸素で燃焼させることで、神経活動に必要なエネルギー(ATP)を生み出しています。
そのため、酸素供給が数分間止まるだけで、脳細胞は深刻なダメージを受けてしまいます。
2. 脳の血流量
酸素と栄養(ブドウ糖)を運ぶための「輸送路」である血流も、非常に高いレベルで維持されています。
全身に対する割合: 心拍出量(心臓が送り出す血液)の約 15%

具体的な数値: 脳組織 100g あたり、1分間に約 50〜55mL の血液が流れています。

脳全体では、1分間に約 700〜750mL もの血液が循環しています。
血流の自動調節能
脳には、全身の血圧が多少変動しても、脳内の血流量を一定に保つ**「自動調節能(オートレギュレーション)」**という優れた仕組みが備わっています。これにより、立ち上がった時や運動時でも脳への供給が安定します。
まとめ表
項目
数値(100g/分あたり)
全身に占める割合
酸素消費量
約 3.3 mL
約 20%
血流量
約 50〜55 mL
約 15%
ブドウ糖消費量
約 5〜6 mg
約 25%

脳がいかに「ハイパワー・高コスト」なデバイスであるかがわかりますね。
脳への酸素と血液の供給量が減りますと自律神経が乱れるのです。
問題なのは何故脳への血流量が減るのでしょうか?
原因は主に肩首の凝りです。
脳への血液は椎骨動脈と頸動脈によって供給されています。
肩首が凝ってきますと血管を単純に圧迫しますので脳への新鮮な血液が行きわたりません。
それどころか脳で仕事を終えた汚い血液(静脈血)も戻ってきにくくなり、脳に正常な血液の流れが阻害されてしまうのです。
結果脳疲労を引き起こして、自律神経が乱れるのです。


2.スマホやパソコンなどの見過ぎ
私たち昭和の時代はまだスマホやパソコンなどが無くて、すべてがアナログの時代でした。
その頃は脳疲労なんて言葉も無かったのです。
明らかに現代人の脳に与える影響は大きいと思います。
スマホやパソコンが人体に与える影響は二つです。
1.電磁波が脳に帯電してしまい、脳が休まらない。
2.情報量が多くて脳で処理しきれない。
1.電磁波が脳に帯電してしまい、脳が休まらない。
世間では「日常生活で浴びる電磁波(スマホ、Wi-Fi、家電など)が直接的に脳細胞を破壊したり、脳疲
労を引き起こしたりするという明確な科学的根拠(エビデンス)はまだ不足しています。」
という認識でいますが果たしてそうでしょうか?
まだエビデンスが無いと言うだけで違うと結論付けるのはどうかなと思います。
脳細胞を破壊したり、DNA を傷つけたりはしないと言いますが、それはそうかもしれませんが病気はいきなり来るのではなく積み重ねでなるものです。微弱な電磁波でも積み重ねで将来脳への健康障害が現れるかもしれないではないですか。
特に寝る前スマホは脳が帯電してしまい、休まらないと思います。現代人は若いのにやたらと疲労を訴えます。寝ても疲れが取れないと言う人も多いのです。
昭和の時代はそんなこと訴える人は少なかったので、明らかにスマホやパソコンの弊害ではないでしょうか?


非電離放射線: スマホなどの電磁波はエネルギーが弱く、X線などのようにDNAを直接傷つける力はありません。
電磁波過敏症: 一部の方は頭痛や倦怠感を訴えますが、WHO(世界保健機関)の調査では「電磁波そのもの」との因果関係は立証されておらず、心理的なストレスや別の環境要因が関係している可能性が示唆されています。





2. 「電磁波」ではなく「デバイス」が脳を疲れさせる
脳疲労の原因は、デバイスの使い方にあります。

情報オーバーロード: スマホから流れる膨大な情報を処理し続けることで、脳の「前頭前野」がキャパオーバーを起こします。これが現代版の脳疲労の正体です。

ブルーライトの影響: 夜間に強い光を浴びることで、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑制され、脳が十分に回復できなくなります。

マルチタスク: 通知が来るたびに意識が削がれることで、脳は激しくエネルギーを消耗します。

3. 脳疲労を軽減するための「デジタルデトックス」
「脳を休ませる時間を確保する」というアプローチが、脳疲労を軽減させます
対策案
期待できる効果
寝る1時間前のスマホ断ち
睡眠の質が向上し、脳の老廃物が流れる。
デジタル・ファスティング
週末の数時間、デバイスを離して脳をリセットする。
通知のオフ設定
集中力を維持し、脳の「切り替えコスト」を減らす。
ぼーっとする時間を作る
脳の整理整頓を行う「デフォルト・モード・ネットワーク」を活性化させる。









3.ストレス
1. ストレスと脳疲労のメカニズム
現代人は社会構造の変化や人間関係でとかくストレスを多く感じていると思います。
ストレスを感じると、脳の司令塔である大脳新皮質(知性)と、本能を司る大脳辺縁系(感情)のバランスが崩れます。
自律神経の乱れ: ストレスに対抗しようと交感神経が過剰に働くと、脳は常にフル回転の状態になります。


活性酸素の発生: 脳が働きすぎると、細胞を酸化させる「活性酸素」が発生し、脳の神経細胞にダメージを与えます。これが「脳疲労」の正体です。

2. 脳疲労が起きている時のサイン
「疲れている」と自覚しにくいのが脳疲労の怖いところです。以下のような兆候はありませんか?
カテゴリ
具体的な症状
思考力
判断力が落ちる、ケアレスミスが増える、言葉がパッと出ない
感情
イライラしやすい、不安を感じる、感動しなくなる
身体
寝付きが悪い、朝スッキリ起きられない、甘いものが無性に食べたい

3. 脳をリフレッシュさせるための3ステップ
脳の疲れを取るには、「何もしない時間」を意識的に作ることが不可欠です。
「デフォルト・モード・ネットワーク」を整える
ぼーっとしている時、脳は情報の整理を行っています。スマホを置いて、5分間だけ窓の外を眺める時間を持ちましょう。


睡眠の質を確保する
脳の老廃物は、睡眠中に「脳脊髄液」によって洗浄されます。寝る1時間前のスマホ断ちは、最も効果的な脳のメンテナンスです。

五感を刺激する(デジタルデトックス)
視覚情報(文字や動画)を遮断し、好きな音楽を聴く、アロマを焚く、美味しいものをゆっくり味わうなど、五感を使うと脳の血流が改善します。






代謝から見た「筋肉を柔らかくする」対策
対策
理由・効果
マグネシウム摂取
筋肉をリラックスさせ、ATPの働きを助ける(ナッツ、海藻など)。
BCAAの摂取
筋肉の損傷を抑え、アンモニアの発生(筋肉分解)を抑制する。
入浴・ストレッチ
血行を良くしてATPを届け、老廃物(アンモニア・乳酸)を流す。
十分な水分補給
筋膜の柔軟性を保ち、代謝産物の排泄を促す。