家内の突然のクモ膜下出血に遭遇して
病気を体験された方なら誰しも最初に思うことがあります。
「まさか自分が病気になるなんて。。。。」
この言葉は鍼灸治療の世界に身を置いて30年の間、嫌というほど耳に聞かされた言葉でした。
人間は誰しもずっと健康で生きていけるわけではないと、心で思っていながらいざとなると出てくる言葉です。
私自身様々な患者さんを通してこの事は分かっているつもりでいました。
しかし昨年家内がクモ膜下出血で倒れて死をも覚悟したときに身に染みて理解が出来ました。
夜中の病院内で先生から「かなり危険な状態です」と言われた時のショックは忘れようがありません。
暗い夜道を彷徨いながら帰った記憶があります。
幸い命は取り留めたものの、右側の片麻痺が残る状況でした。
鍼灸治療でも数例の症例を見てきましたので鍼灸治療の効果が高いのは分かっていましたがリハビリの知識は浅かったのです。
早速ネットで購入できるだけリハビリの本を購入して読み漁りました。
10冊以上は読んだでしょうか。
そんな中でも病院内でのリハビリが始まり、徐々に嫁さんが回復していく姿を見てきましたが、肝心の本人が不平不満を言ってきたのです。
最初はよく分からなかったのですが、そのリハビリの内容や西洋医学のやり方に疑問を抱くようになったのです。
そして二か月がたった時にリハビリ病院への転院を勧められました。
嫁さんの話を聞いていたのでそれは拒否して自宅でリハビリをしますと先生に伝え、帰宅しました。
先生は怪訝な顔をしていましたが、これからまだ三カ月の入院リハビリは本人が精神的に耐えられないのと、病院でのリハビリに疑問を持っての事でした。
ここで普通だったら病院のいう事を聞いてリハビリ病院に転院する人がほぼ100パーセントだったと思います。
散々西洋医学の本を読んでいて思ったことは脳の中のどの部分を損傷すると、どんな症状が現れるかという事なのです。
そういう知識は東洋医学にはある意味必要であり、ある意味不必要なのです。
なぜなら鍼灸治療は血流を改善する事に第一目標に掲げている治療なのです。
脳の損傷部位に的確に刺激を加えることは出来ないからです。
鍼灸治療の脳卒中のリハビリに対する役目は大きく分けて二つです。
脳への血流を改善して脳への可塑性を飛躍的に促進する事、もう一つは脳卒中の副産物である手足の痙縮を改善することです。
この二つが脳卒中後のリハビリで最も重要な要素であると結論づけました。
脳への血流改善は肩首のコリを解消することで飛躍的に改善できます、手足の痙縮も鍼で筋肉を柔らかくすることで改善が可能です。
西洋医学のリハビリとの大きな相違は刺激量です。
手足の刺激や体感への刺激を繰り返すことで脳細胞の可塑性が促進するとしていますが問題はその刺激量です。
手技での刺激量では脳への血流を改善するには足りないのです。
刺激として最高なのは鍼治療なのです。
鍼はわざと傷をつけて人間の自然治癒力を最大限に発揮する治療なので手技でのリハビリなど足元に及ばないのです。
しかし西洋医学のリハビリは理論上は優れていますので西洋医学のリハビリと鍼灸治療を一緒にされると効果が高いと思われます。
なかば家内を実験台のようにして毎週2~3回の鍼治療を行っていくうちにみるみると成果が現れて改善していったのです。
幸い早いうちに自律して生活が出来るようになりましたのでリハビリは病院には行かずに掃除、洗濯、料理、買い物での歩行で行いました。
この事も良かったと思います。病院でのリハビリですと目標を持つことが難しいのですが日常生活をこなすことイコールリハビリになったと思います。
鍼治療のメインは首肩こりの解消をして脳への血流を改善して脳の可塑性を促進する事でした。
最初は手足の治療もしたのですがあまりにも時間がかかるので途中から頸メインの治療に切り替えました。
ところが手足の治療は何もしてないのに明らかに痙縮が収まって、歩行も安定してきました。
やはり脳への血流改善が第一選択肢だなと悟りました。
今までの脳卒中患者さんの症例の実際の臨床例の体験的な部分もプラスになって脳卒中の鍼治療の大部分が完成したのです。
もちろんこれからも西洋医学の脳の勉強をしながらリハビリの効果を上げる努力は継続していくつもりです。
「まさか自分が病気になるなんて。。。。」
この言葉は鍼灸治療の世界に身を置いて30年の間、嫌というほど耳に聞かされた言葉でした。
人間は誰しもずっと健康で生きていけるわけではないと、心で思っていながらいざとなると出てくる言葉です。
私自身様々な患者さんを通してこの事は分かっているつもりでいました。
しかし昨年家内がクモ膜下出血で倒れて死をも覚悟したときに身に染みて理解が出来ました。
夜中の病院内で先生から「かなり危険な状態です」と言われた時のショックは忘れようがありません。
暗い夜道を彷徨いながら帰った記憶があります。
幸い命は取り留めたものの、右側の片麻痺が残る状況でした。
鍼灸治療でも数例の症例を見てきましたので鍼灸治療の効果が高いのは分かっていましたがリハビリの知識は浅かったのです。
早速ネットで購入できるだけリハビリの本を購入して読み漁りました。
10冊以上は読んだでしょうか。
そんな中でも病院内でのリハビリが始まり、徐々に嫁さんが回復していく姿を見てきましたが、肝心の本人が不平不満を言ってきたのです。
最初はよく分からなかったのですが、そのリハビリの内容や西洋医学のやり方に疑問を抱くようになったのです。
そして二か月がたった時にリハビリ病院への転院を勧められました。
嫁さんの話を聞いていたのでそれは拒否して自宅でリハビリをしますと先生に伝え、帰宅しました。
先生は怪訝な顔をしていましたが、これからまだ三カ月の入院リハビリは本人が精神的に耐えられないのと、病院でのリハビリに疑問を持っての事でした。
ここで普通だったら病院のいう事を聞いてリハビリ病院に転院する人がほぼ100パーセントだったと思います。
散々西洋医学の本を読んでいて思ったことは脳の中のどの部分を損傷すると、どんな症状が現れるかという事なのです。
そういう知識は東洋医学にはある意味必要であり、ある意味不必要なのです。
なぜなら鍼灸治療は血流を改善する事に第一目標に掲げている治療なのです。
脳の損傷部位に的確に刺激を加えることは出来ないからです。
鍼灸治療の脳卒中のリハビリに対する役目は大きく分けて二つです。
脳への血流を改善して脳への可塑性を飛躍的に促進する事、もう一つは脳卒中の副産物である手足の痙縮を改善することです。
この二つが脳卒中後のリハビリで最も重要な要素であると結論づけました。
脳への血流改善は肩首のコリを解消することで飛躍的に改善できます、手足の痙縮も鍼で筋肉を柔らかくすることで改善が可能です。
西洋医学のリハビリとの大きな相違は刺激量です。
手足の刺激や体感への刺激を繰り返すことで脳細胞の可塑性が促進するとしていますが問題はその刺激量です。
手技での刺激量では脳への血流を改善するには足りないのです。
刺激として最高なのは鍼治療なのです。
鍼はわざと傷をつけて人間の自然治癒力を最大限に発揮する治療なので手技でのリハビリなど足元に及ばないのです。
しかし西洋医学のリハビリは理論上は優れていますので西洋医学のリハビリと鍼灸治療を一緒にされると効果が高いと思われます。
なかば家内を実験台のようにして毎週2~3回の鍼治療を行っていくうちにみるみると成果が現れて改善していったのです。
幸い早いうちに自律して生活が出来るようになりましたのでリハビリは病院には行かずに掃除、洗濯、料理、買い物での歩行で行いました。
この事も良かったと思います。病院でのリハビリですと目標を持つことが難しいのですが日常生活をこなすことイコールリハビリになったと思います。
鍼治療のメインは首肩こりの解消をして脳への血流を改善して脳の可塑性を促進する事でした。
最初は手足の治療もしたのですがあまりにも時間がかかるので途中から頸メインの治療に切り替えました。
ところが手足の治療は何もしてないのに明らかに痙縮が収まって、歩行も安定してきました。
やはり脳への血流改善が第一選択肢だなと悟りました。
今までの脳卒中患者さんの症例の実際の臨床例の体験的な部分もプラスになって脳卒中の鍼治療の大部分が完成したのです。
もちろんこれからも西洋医学の脳の勉強をしながらリハビリの効果を上げる努力は継続していくつもりです。
一般の患者さんには病院でのリハビリなしに鍼治療のみはお勧めしていません、あくまでリハビリと併用して鍼灸治療をすると効果が大きいのです。
是非脳卒中後のリハビリに鍼治療を加えることによって少しでも生活の質が向上してくれることを願って止みません。