子宮下垂(過前屈)について

子宮が過前屈(下垂)とは下図のように子宮が膀胱側に前屈した状態の事です
子宮過前屈(子宮下垂)の状態になりますと受精卵が子宮底部のほうに落ちてしまい、着床が難しくなってしまいます。

また宮後屈の場合と同じく子宮頚管が詰まってしまいますので生理の経血が出にくくなり、汚血や生理痛の原因となります。




子宮過前屈(子宮下垂)の原因


子宮過前屈(下垂)の原因は主に二つあります。

股関節の位置異常と胃下垂です。

股関節の

股関節の位置異常

下図のように子宮の前面には子宮円策(円靭帯)によって前方に固定されています。


子宮円策は股関節前面の鼠径部に繋がっていますので股関節が下図のように前方にずれますと子宮円策(円靭帯)も前方に引っ張ってしまい、結果子宮の過前屈を招きます。




胃下垂


胃が直下に沈み込むことによって子宮が上から圧迫されて子宮下垂(過前屈)を引きおこすのです。

胃下垂でなくても最近の若い人は胃が硬くなっている人が多くいます。

胃が硬くなって調子が悪くても相対的に胃は下に負荷をかけることになりますので子宮に負担をかけるのです。

 

子宮過前屈(子宮下垂)の治療

子宮過前屈(子宮下垂)の治療は胃と股関節の位置異常を治すことです。

最近の患者さんは自覚はないのですが胃がガチガチに硬くなっている人が多く見られます。

鍼治療で胃を柔らかくすると正常な位置に戻って子宮の圧迫を解消させます。




股関節前方変位している患者さんにはなるべく整体で正常な位置に戻しますが、関節が硬くなっていますと鍼治療も致します。