精子の質の低下

病院での精子の検査が正常でも精子の質の低下の可能性

男性の不妊検査で、良く言われるのが「病院での検査では精子の異常はありませんでした。」というものです。

病院での検査で異常なしと言われると安心してしまって自分には異常がないんだと誤解する男性が多いのです。

「卵子の質の低下」は世間でも叫ばれているのに「精子の質の低下」は叫ばれていません

女性の方も頑なに病院の検査を信じますので原因は自分にあると思い込んでいることが多いのです。

これはどういうことを言っているのかと言いますと病院での精子検査はシャーレに精子を入れて数を調べたり、運動しているかを調べているだけなのです。

精子の検査は精子数、運動率、奇形率などで表しますがこれらは 所謂見た目だけで精子の質を判断しているのです。

精子の質の低下は染色体に異常があるか?という事です。
病院での検査では精子の染色体が正常かどうかは判別していません

何故ならば今の現代医学では染色体異常を起こしている精子を治すことが出来ないからなのです。

ですから対症療法的にタイミング→人工授精→体外受精→顕微受精と受精の方法をステップアップしていくしかないのです。

夫婦共に西洋医学的に異常なしで顕微授精までしても妊娠出産に至らない場合は男性の染色体異常も当然考えられるのです。

現代人の精子の質は卵子と同様に確実に落ちています。



精子の質とは染色体の異常


「質」とは精子の染色体が正常なのか?ということです。

精子の染色体に異常であれば妊娠しにくくなるのです。

精子は毎回作られますので卵子よりは劣化が遅いのですが、年齢と共に当然、染色体の異常が現れやすくなります。

精子の中にある遺伝子情報はその都度コピーして作られますが、コピーの回数が増えるほどコピーミスも増えてくるのです。

これは老化も同じですが年齢と共にコピーミスが増えていくのです。

では、精子の質が低下しているかをどうすれば判断できるのでしょうか?



精子の質が悪いと思われる現象

精子の質は見た目には分かりませんが、以下の状況があった場合は精子の質が悪く(染色体異常)、受精していない可能性があります。

・しっかりとタイミングを取っても一度も着床したことがない。
・何度も流産を繰り返す。
・人工授精でも着床しない。
・体外受精時に顕微授精を勧められる。

当然上記の現象は卵子の問題や子宮の問題もありますが、精子の質も考慮するべき状況です。

質の良い精子を作るために!


染色体異常を起こす精子が作られる原因は精巣への血流障害と自律神経の乱れです。

この二つを改善すると精子は劇的に改善します。