仙骨を調整すれば頑固な腰痛は治る!!
腰痛は肩首凝りと並んで国民病いや、人類病とも言える疾患です。
頑固な腰痛に悩ませれる患者さんの中には腰痛はもう治らないからとか、もう10年来の付き合いですとか、半ばあきらめ状態の方が多くいらっしゃいます。
むしろ「こんなに長い間腰痛なんだぞ」と得意げに話す患者さんもいるくらいです。
何故そんなに治りにくいのかと言いますと、腰痛の根本原因が分かっていない(治療家も患者さんも)ことと治療の刺激が弱いからなので す。
詳しく言いますと腰椎(腰の骨)周辺ばかり治療して土台の骨盤(仙骨)を治療していないのです。
治療方法としても手技や電気治療では腰や骨盤周囲の筋肉は厚くて硬いので刺激が弱すぎるのです。
鍼治療でないと硬くなって厚い筋肉の「凝り」には効かないのです。
腰痛治療に対して一番の重要ポイントは「仙骨」なのです。
仙骨とは骨盤の中央に位置していて背骨の土台にあたる骨です。
すごい重要な骨なのですが未だにこの 「仙骨」 の重要性を理解していない治療家が多いのに驚かされます。
このホームページでは腰痛の最大の原因である 「仙骨」 を中心に解説していき、それに伴う様々な腰痛にも焦点を当てて解説していきたいと思います。
一人でも多くの患者さんに腰痛の辛さから解放されることを願って止みません。

仙骨とは?
仙骨は骨盤の中央に位置しています。
左右には骨盤があって股関節とも繋がっている構造をしています。
仙骨の上には我々脊椎動物の進化の証である脊椎が乗っかっている状態です。
ここでは腰痛に特化した話をしますと、腰椎(腰の骨)はこの骨の上に乗っている構造となります。
ちょうど家の構造からして柱と土台の構造になります。
土台である仙骨の位置異常が腰痛に与える影響がいかに大きいことが分かるかと思います。
ここでの仙骨の位置異常で重要な関節が骨盤と仙骨を連結している仙腸関節です。
まさに腰痛の根本原因とも言える仙腸関節の歪みこそが頑固な腰痛の原因なのです。

仙腸関節が腰痛に与える原因とは?
仙腸関節が歪みますと一緒に構造上腰椎(腰の骨)も歪みますので腰ばかりに着目しては腰痛は治らないのです。
腰痛が治らない大きな原因は実はここにあるのです。
では、どのようにして仙骨がずれていくのでしょうか?
まず最初に現代人は座ったときに下図のような悪い姿勢を取ることが多いのです。
その結果骨盤が矢印のように後方にずれていき、一緒に仙骨も後方にずれて行きます。
これを仙骨後方変異と言います。

仙骨が後方変異しますと一緒に腰椎(腰の骨)も後方に変位します。
見た目ではへっぴり腰になっているのです。

背骨がしっかりと前後にはまっていないと次に重力の影響で左右に曲がってきてしまい、様々な腰痛の症状を引き起こします。
下図のように土台がグラグラと不安定になり背骨も様々な方向に歪むことになり、頑固な腰痛になるのです。

このような状況になりますと様々なタイプの腰痛が現れることになります。
仙骨の調整を軸にタイプ別の腰痛治療をしないとなりません。
次からはタイプ別の腰痛に関して述べていきたいと思います。
仙腸関節の鍼
西洋医学でも仙腸関節障害と言う名前で分類しているのですが効果的な治療法が存在しません。
整形外科では骨折や外傷を治すところのです。
また骨組織が変形してしまって手術を要する疾患のみ有効なのです。
筋肉性や骨盤脊椎の歪みには効果的な治療方法が存在しないのです。
まずは仙腸関節に鍼治療を施します。
正確に言いますと仙腸関節とは仙骨と骨盤の一部である腸骨を構成する関節です。
関節には二つの骨を連結する靭帯という軟部組織が存在します。
ここでは後仙骨靭帯という靭帯が硬くなっていますのでここに刺鍼して柔らかくすることで関節の可動性を広げて仙骨が元の位置に戻しやすくしてあげるのです。

次に後方変位してしまった仙骨を押し込むように正常な位置に整体治療を施します。

この仙骨調整の鍼治療が基本治療でその上で歪んでしまった周囲の筋肉の「凝り」を取ることでどんな頑固な腰痛でも改善が期待できるのです。
それでは次からはタイプ別の腰痛について解説していきたいと思います。
自分はどのタイプの腰痛なのか?
腰痛は範囲が広いので慢性化すると痛む場所が正確に分からなくなるのも特徴です。
したがって治療経験が浅い治療家ですと正確な位置が分からなくて効果が上げられない場合もあるのです。
自分がどのタイプの腰痛なのかを把握するのが治癒への第一歩となるのです。
腰痛の分類は整形外科的な分類ではなくて自分の痛む個所を特定するのが最優先となるのです。
西洋医学的な説明と重複するところはありますがあくまでも骨盤腰椎の歪みと筋肉の「凝り」で区分けしてあります。
この区分けこそが西洋医学では治らない原因となるものですので頑固な腰痛に悩まされている患者さんはこのどこかに当てはまるのです。