天鼎

取穴方法 扶突の下3センチ、胸鎖乳突筋の後縁、喉頭隆起(輪状軟骨)の外方3寸の点から下方1寸に取穴
主治 のどの腫れ、痛み、ふさがり
扁桃炎
歯痛
肩こり
穴名由来 ”天”は首から上の頭の部分を意味し、”鼎”はかなえという意味である。かなえとは三つの足を持った香をたく器のことである。
天鼎の部位は下顎三角と呼ばれるところ、すなわち、胸鎖乳突筋、僧帽筋、鎖骨でちょうど三角形を形作るが、この三角形のくぼみの頂点に近く、胸鎖乳突筋の後ろにある。
三角形の頂点にあたるツボなのでこの名がつけられたと思われる。

このツボのある胸鎖乳突筋の内側には、心臓と頭部を結ぶ血管や、数多くの神経が走っている。
血圧の調整をする圧受容体がある。

解剖 筋肉
広背筋
胸鎖乳突筋

運動神経
顔面神経
副神経、頚神経叢筋枝

知覚神経
鎖骨上神経

動脈
上行頸動脈
浅頚動脈

 


 

2020年10月01日