起始 第3~第5肋骨と肋軟骨の連結部に付着。 "
停止 烏口突起に付着"
作用 肩甲骨を下制する。肋骨を挙上する。 "
支配神経 " 胸筋神経(C7~C8) "
協働筋 大胸筋
拮抗筋 下部僧帽筋 前鋸筋
関連病状
・ 小胸筋症候群の原因筋で 冷えや筋委縮 肘外側周辺に痛みやしびれを引き起こす。
・ 小胸筋と鎖骨胸筋の凝りは腋窩リンパ節の停滞を招く
・ 肺病(喘息や感冒)を患って呼吸機能が低下すると異常が現れる
・ 心筋梗塞や狭心症の反射部位
・ 肺経 心包経に影響
小胸筋は、大胸筋の下に隠れていて、見えません。
烏口突起に指を当て、胸筋群に力を 入れると、小胸筋の停止部付近が緊張しますので、若干触診は可能です。
この筋肉は、肩甲骨を動かす筋肉ですが、特に、上腕を内転する時に、よく働き、肩甲骨を下制し、外転し、下方回旋します。
また、前鋸筋と共に働き、深呼吸の際は、肋骨を持ち上げる働きも しています。
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大胸筋
起始 鎖骨部 鎖骨の内側半分に付着。
胸肋部 胸骨及び第1~第6肋軟骨
腹部 腹直筋鞘前葉に付着。
停止 上腕骨の大結節稜に付着。
作用 鎖骨部 内旋 水平屈曲
胸肋部 内転 水平屈曲
腹部 内転 呼吸補助筋
支配神経 内側胸筋神経(C5~C8)
外側胸筋神経
協働筋 鎖骨部 三角筋前部線維
胸肋部 内転で広背筋 大円筋 水平屈曲では三角筋前部線維
腹部 内転で広背筋 大円筋 肩甲骨を介して僧帽筋中部線維 菱形筋
拮抗筋 鎖骨部 三角筋後部線維 肩甲下筋
胸肋部 内転 三角筋後部 棘上筋 僧帽筋 前鋸筋
水平屈曲 三角筋後部線維 肩甲下筋
腹部 三角筋 棘上筋 僧帽筋 前鋸筋
関連病状
・ 鎖骨や肋骨の骨折の後遺症がでやすい
・ 巻き肩による上腕二頭筋の結節間溝炎 棘下筋 肩甲下筋の凝りによる運動痛
・ 呼吸補助筋としての機能が強いので咳や喘息ではこの筋が良く凝ります。
・ 鎖骨部の凝りは結帯動作の障害になることもあるので四十肩との鑑別に注意
・ 肺経 心包・胃・脾経に影響
筋肉マンの証とでも言える程のインパクトの強い筋肉です。手と手を合わせ、お互いの手のひらに力を入れると胸筋の盛り上がりを感じることが出来ます。
女性に於いては、 バストアップを図るのに重要な筋肉です。
3方向の繊維に分かれていて、それぞれ力の加減によって使い分けられます。
呼吸に関する筋肉としても重要で、肋骨を持ち上げ、 呼気の補助をします。
上腕二頭筋
起始 長頭は、肩甲骨関節上結節 "
短頭は、肩甲骨の烏口突起
停止 長頭は、橈骨粗面、
短頭は、橈骨粗面、上腕二頭筋腱膜に付着。
作用 肘関節を屈曲する。肘関節を回外する。
支配神経 筋皮神経
協働筋 三角筋前部 大胸筋鎖骨部 烏口腕筋
拮抗筋 上腕三頭筋長頭 三角筋後部 大円筋 広背筋
関連症状
・ 肩や肘の伸展時の痛みの原因となることがある。
・ 結節間溝炎の原因で肩甲下筋や棘上筋 上腕三頭筋の影響がある
・ 肩甲骨の位置異常でこの筋の不調を招きやすくなる。
原因は下部僧帽筋 広背筋 大胸筋鎖骨部 腸肋筋の凝り
・ 慢性の凝りは前腕筋に及び 橈側手根屈筋の異常の原因となる
上腕二頭筋は、知らない人がいない位よく知られている筋肉です。
いわゆる『二の腕』 に当たり、『力こぶ』を作る筋肉がそれです。
『筋肉隆々』を表現するに欠かせないこの 筋肉は、肘関節を屈曲したり、回外したりします。
触診は簡単で、二の腕に他方の手を当 てて、調べる方の筋肉の力を入れます。
すると、大きな筋肉がぴくぴく動くのが感じられ ます。
また、肘を90度屈曲した(曲げた)状態で、調べる筋肉を触診します。
更に、自動運動で回外回内 (肘を外に回したり、内に回してみたりします。)するとどうでしょう。
回外した時は上腕二頭筋が大きく収縮するのがわかります。
また、回内すると、上腕二頭 筋は 弛緩するのがとてもよく判ると思います。